データで見る幼児英語教育の実態

日本の小学校では2022年度から正式に英語教育が始まり、小学3・4年生は「外国語活動」として、小学5・6年生は「教科」として英語を学ぶことになりました。

その背景には、グローバル社会で将来的に活躍できる人材を育てるという目的があります。柔軟な適応力がある小学校中学年から英語に親しむことで、外国語や異文化に対する興味や学習意欲の向上が期待されていると考えられます。

それに伴い、幼児英語教育への関心が高まり、幼稚園や認定こども園、保育園でも英語活動が取り入れられるようになってきています。

今回はベネッセ教育総合研究所による「幼児教育保育についての基本調査」を参照しながら、幼児英語教育の実態を見ていきたいと思います。

以下の2点に注目していきます。
1、学園別にみる英語活動実施の割合(2012年の結果と比較して)
2、年齢別にみる英語活動実施の割合

【1、学園別にみる英語活動実施の割合】

ベネッセ教育総合研究所による「第2回・幼児教育保育についての基本調査」(2012年)と比較して、6年間のうちに通常保育時間内での英語活動実施率はどのように変化したのかの比較を以下にまとめました。

実施率(2018年)実施率(2012年)
幼稚園(国公立)26.1%17.1%​
幼稚園(私立)​62.4%​58.0%​
保育所(公営)​16.1%​10.7%​
保育所(私営)​44.4%​33.8%​
認定こども園(公営)42.6%​
認定こども園(私営)66.4%​
認定こども園54.7%​

※有効回答数 
<2018年度> 幼稚園:1494(国公立:606、私立:888) 保育所:2321(公営:840、私営:1481) 認定こども園:750(公営:148、私営:602)
<2012年度> 幼稚園:1,377(国公立:456、私立:921)​ 保育所:3,705(公営:1,362、私営:2,343)​ 認定こども園:139

2012年と2018年の結果と比べると、2018年のほうが英語活動を実施している割合が増えていることがわかります。
また、国公立と比べると、私立の方が英語活動を積極的に行っていることがわかります。

【2、年齢別にみる英語活動実施の割合】

英語活動を行っている私立園のなかでも、年齢によって実施の割合は異なります。

3歳児​4歳児​5歳児​
幼稚園​(私立)61.9%​81.9%​97.3%​
保育所​​(私営)55.4%​82.2%​95.0%​
認定こども園​​(私営)54.0%​82.5%​96.8%​

英語活動を行っている園においては、ほぼすべての5歳児が何らかの英語活動に参加していることがわかります。
日本で幼児英語教育がこれほど進んでいるとは驚きではありませんか?

グローバル化が進む中で、この割合は今後も増えていくことが予想されますよね。

自園で英語活動を取り入れ、他園との差別化を図りたいと考えている先生や、現在行っている英語教育の成果にお悩みの先生方、ぜひ一度、弊社で開催中のイベントにて他園の英語レッスンの様子をご覧になってみませんか?